第一部
俺ら9人は日本、いや世界規模で多大なる影響を与えてきたマフィアの上層部だ。俺らは現在、トップとしてパリで修行を重ねているところだが、風の噂によると俺らと奴らの連中についてロンドン中聞き回っている探偵がいると聞いた。俺らの真の狙いは彼女だ。さらに言えばその彼女、奴らと良好な関係である様子だと。俺らの生き甲斐である彼女を誰にも奪われるわけにはいかない、ましてや奴らにだ。
俺らはロンドンにある奴らの拠点に手下を送り込み、潜伏してもらってい、ちょうどいい頃合いに狙いを定め、突撃させた。奴らが俺らの手下を相手している内に彼女を記憶を消す薬を嗅がせ、パリへと拐った。彼女も疲れているだろうから、俺らが手配した物件に彼女を一晩休ませた。
第二部
翌朝、彼女を誘き寄せるため、俺らが所有する屋敷で開く舞踏会への招待状を送った。俺は玉座でまんまと俺らの企てに引っかかった彼女を見下し他の8人は彼女に銃口を向け奴らとの関係について問い詰めた。だが、記憶を取り戻した彼女は歯向かうので、彼女のために用意した部屋に閉じ込めた。
その後俺らは奴らとの関係を聞き出すことと引き換えに彼女に真相を語ることにした。俺らはかつてDiamondと良好な取引関係だったが、お互いの世継ぎが身を結び彼女を産んだ時、利権問題により俺らは決裂し、二人は彼女を連れてオリヴィアの元に彼女を捨て、心中した。俺らはオリヴィアに「この赤ん坊の18歳の誕生日にお越しなさい。」と言われた。彼女はいなかった。俺らにとっては良い兆しではなかった。
第三部
彼女と俺らはいくつもの衝突を経て打ち解け合っていた。俺らは気晴らしにと彼女を俺らのプライベートビーチに連れ、海の音が轟く静かな憩いの時間を過ごしていた。彼女は一人の時間が欲しいと、俺らは彼女としばらく距離を置いた後、彼女は桟橋で浮かない顔をしていた。俺は彼女を抱きしめ、彼女を絶対に悲しませないと誓った。彼女が俺の胸の中で泣いてた中、他8人も合流し、彼女を労った。そんな平穏な暮らしが続くはずだった。
奴らの仕業だ。彼女が乗っている飛行機を俺らは追いかけ、奴らを雷雨に負けじと燃え立つ松明に彩られた波止場にある倉庫へ誘き寄せた。俺ら9人こそ彼女を守るのに相応しいという志を掲げ、奴らと熾烈な血祭りを繰り広げたその時、彼女が現れ、俺らの戦いを止めようとした。諦めるわけにはいかない俺らは、最後の精を頼り、この世を後にした。